NVIDIAが2024年4月4日(木)にクラウドゲーミングプラットフォーム「GeForce Now」の日本国内版の提供を開始しました。
KDDI(au)やソフトバンクから提供されていた従来版のGeForce Nowとは異なり本家のNVIDIA直運営となります。
目次
NVIDIAがGeForce Nowを直運営
2024年4月4日(木)よりNVIDAが「GeForce Now」の直運営を開始しました。
GeForce NowはこれまでKDDI(au)とソフトバンクがアライアンスパートナーとして日本国内でサービスを提供していましたが、今回日本国内で提供を開始したGeForce NowはNVIDIAが直運営します。
なお、NVIDIAの直運営開始に伴いGeForce Nowのソフトバンク版は3月末で提供を終了しています。KDDI(au)版は引き続きサービスを提供しています。
GeForce RTX 4080相当のグラフィック性能の提供開始!
NVIDIA直営版のGeForce Nowでは、Free(無料)・Priority(1790円/月)・Ultimate(3580円/月)の3つの料金プランから提供されます。
また、最上位プランの Ultimate(3580円/月)ではGeForce RTX 4080のサーバーにアクセスしてプレイできます。Windows、macOS、iOS/iPadOS/Androidなどの様々なデバイスで動作。
You Tube や Netflixのようにストリーミング方式なため、高速安定のインターネット帯域が必要。インターネット帯域の最小要件としては720P/60FPSで15Mbps、1080p/60FPSで25Mbps。
インターネットの遅延(レイテンシー)も重要となり、NVIDIAデータセンターからの遅延を80ms未満にする必要があります。最上位のUltimateプランでは、40ms未満が推奨となります。
そのため、通信キャリア回線ではインターネット速度が出ていても遅延の関係でプレイが難しいと推測されます。
NVIDIA GeForce Nowで快適にプレイするなら光回線が必要と認識した方が良いです。
UltimaeteプランはGeForce RTX 4080 | 4K/120FPSをサポート!
最上位のUltimateプランでは、GeForce RTX 4080 サーバーにアクセスでき、最大4K解像度、最大120FPSでのゲームプレイが可能となります。
RTX 4060サーバーに独占アクセスできるため、広告無し、待ち時間無しで利用できます。
つまり、GeForce RTX 4080未搭載PCでも、GeForce RTX 4080 を搭載しているかのような感覚でゲームがプレイできます。もちろん、Windows/Mac/iOS/iPadOS/Androidのマルチデバイス対応です。
また、解像度は4K以外にも3440×1440、2560×1080、3,840×1,600(ウルトラワイドモニター)をサポートします。
セッション時間は8時間と最長なります。(無料版は1時間)価格は3850円/月。6ヶ月プランも用意され、17900円/6ヶ月で利用可能です。6ヶ月プランの場合、2983円/月で利用できる計算となり、867円/月おトクに利用できます。
PriorityプランはフルHD/60FPSでの提供
有料プランのスタンダードプランとなる「Priority」では、グラフィックボードの記載はないものの、「プレミアム リグ | RTX ON」が利用できます。
解像度はフルHD/60FPSでゲームプレイが可能となります。
こちらもプレミアムサーバーに優先アクセスできるため広告なし、待ち時間無しとなります。(サービスインしたばかりなので現時点では待ち時間無しです)
セッション時間は6時間となります。価格は1790円/月です。
6ヶ月プランも用意され、8950円/6ヶ月で利用可能です。6ヶ月プランの場合、1492円/月で利用できる計算となり、298円/月おトクに利用できます。残念ながら上位プランのUltimateほどのコスパの良さはありません。
無料で遊べるソフトバンク版、KDDI版と同じ Freeプラン
無料で利用できるのが「Free」プランとなります。基本リグで利用できます。
解像度やFPSのスペック記載がありません。恐らくベストエフォートで提供されるものと思われます。
ソフトバンクやKDDI(au)が提供していたサービスがこのFreeプランに該当すると考えられます。
セッション時間は1時間となり、それなりの待ち時間も発生します。
無料でできる唯一無二のプランなので、GeForce Nowを試したい方にオススメです。
ただし、Apex LegendsのようなFPS系はプレイが厳しいレベルの画質、遅延が発生します。
高スペックを要求しない、フレームレートが不要なゲームしかプレイできないと考えた方が良いかと思います。
Ultimateを1300円/24時間で利用できるプランも提供
先ほどの1ヶ月、6ヶ月プランに加えて、24時間(1日)のみGeForce Nowの有料プランに契約して利用できる「Day Pass」も提供されます。
最上位のUltimate Day Passであれば1300円、下位のPriority Day Passであれば650円で利用できます。
月額プランとDay Passプランの内容は同じため、まずは試してみたいユーザーや旅行中や帰省中にゲームをプレイしたいユーザーにオススメとなります。
サイバーパンク2077、Apex Legendsなどのメジャータイトルを多数サポート
GeForce Nowの対応タイトルとしては、「サイバーパンク2077」「Call of Duty HQ」「オーバーウォッチ2」「Apex Legends」「リーグ・オブ・レジェンド」「原神」「Cities Skylines 2」など、メジャータイトルを中心に1900以上のゲームをサポート。
個人的には、ハイスペックで高消費電力の Cities Skylines 2 もサポートしているのが嬉しいです。
また、Steam、Epic Games Store、Ubisoftなどのゲームコンテンツプラットフォームをサポート。
加えて、NVIDIAとMicrosoftとのパートナーシップにより、Battle.net、Xboxoデジタルゲーミングストアのゲームもサポートされ、今後ゲームが追加される予定です。
※GeForce Nowはゲームプラットフォームであるため、ユーザー自身でゲームプレイタイトルの権利を所有している必要があります。
Windows / macOS / iOS / Android などのマルチプラットフォーム
NVIDIA直運営となっても、GeForce NowはWindows、MacOS、iOSなどのマルチプラットフォームとなっています。
下記プラットフォームをサポートしており、ブラウザさえあれば動作するので、さまざまなデバイスで利用できます。
■デスクトップ
- Windows 10(推奨)
- macOS 10.11以降
- ChromeOS RAM4GB以上(推奨)
■モバイル
- iOS/iPadOS(iOS14.3以降/iPadOS14.3以降)
- Android5.0以降/タブレット(RAM1GB以上、Open FL ES2.0以上)
■TV
- SHIELD
- スマートテレビ
- Android TV(RAM1GB以上、Open FL ES2.0以上) →Google TV 2021